放射線治療での心がけ

放射線治療の副作用と対策にはどういったものがあるのか?

2017年01月12日 18時36分

放射線治療をして起こる副作用は、放射線を実際に照射した部分に発生する確率が高いです。
副作用が発生するタイミングもいろいろです。
放射線治療をしている途中に現れるものもあります。
 
急性期である放射線治療直後に発症することもあります。
晩期である半年から数年経過して出現することもあります。
副作用の起こり方や時期には個人差があります。
ここでは副作用の種類とどのような対策をすればいいのかをご紹介しておきましょう。
 

1番目「脱毛」です。

放射線治療が終われば大抵の場合は髪の毛が生えてきます。心配することはありません。
毛の毛根にある細胞が影響をうけて脱毛が起こるメカニズムです。
頭部に放射線を照射すると頭部が荒れることもあります。
 
担当医に脱毛が起こりえる場所や時期、再び生えてくる時期を聞いておきましょう。
心の準備ができるので気持ちの整理ができます。
医療用のカツラ・ウイッグや帽子を活用するために、脱毛が始まる前に準備しておきましょう。
 
頭皮を保護することも大事です。頭皮が乾燥したり、直射日光を浴びないようにしましょう。
入浴時に洗髪する場合は地肌を強く擦ってはいけません。
刺激を避けるためにぬるま湯ですすぎをするといいでしょう。
 

2番目「口内炎や口腔乾燥」です。

頭周辺のがんを放射線治療する場合は、のどや口の中に放射線が照射されます。
口の中が渇くことがあります。
食事が飲みにくい症状が出たり、口内炎・口腔粘膜炎になることがあるようです。
 
対策としては、口の中を清潔にすることです。
やわらかい歯ブラシを使って起床時・就寝前・毎食後に歯磨きをしてください。
乾燥を防いで感染予防をするためには、頻繁にうがいをすることです。
 
熱いものや固いものは避けましょう。粘膜を刺激しないようにするのがポイントです。
もしも、痛みがあれば我慢をしないで担当の医師に相談するといいです。
塗り薬や鎮痛剤など炎症を抑えるうがい薬などを処方してくれるでしょう。
 

3番目「下痢」です。

大腸がんなど、腸への放射線照射によって腸が荒れます。
その結果として、軟便や下痢になることもあります。
対策としては、消化の良い食事を摂取することです。充分な水分補給も意識してください。
下痢止めや整腸剤を担当医が処方することもあります。
 

4番目「吐き気」です。

頭部への放射線照射によって吐き気の副作用があります。
また、腹部の放射線照射では腸管や胃の粘膜が荒れます。
その結果、吐き気の副作用がでます。
対策としては、吐き気を押さえる薬の処方です。無理なく摂取できる食事を選ぶようにしましょう。
 

5番目「皮膚の痒みや赤味」です。

放射線を照射した部分の皮膚が日焼け状態になります。赤くなったり、乾燥したりします。
痛みや痒みを感じる副作用があります。対策としては、掻いたり擦ったりしないことです。
 
下着や服類は皮膚を刺激しない天然素材のものがオススメです。
シャワーや入浴もできるだけ短時間にしてください。
刺激の少ないタイプの石けんを使ってぬるめのお湯にしましょう。
泡で流すイメージでゴシゴシと洗わないようにするのが秘訣です。
 
直射日光を浴びるのを避けて冷たい風にも当たらないようにするといいです。
熱感が強かったり痛みが激しい場合は、患部を冷やすと痒みや赤味が緩和されることもあります。
この場合でも冷やしすぎないように注意しましょう。
軟膏やかゆみ止めの薬を塗布してよいかどうかは担当医の指示に従ってください。
 

6番目「食欲不振」です。

放射線治療中には副作用として食欲がなくなってしまうことがあります。
例えば腸に放射線を照射するケースです。
直接的な影響もあるでしょうが、がん治療に対するストレスもあるでしょう。
 
放射線照射でダメージを受けた正常細胞の修復が必要になります。
普段の食事以上に栄養素やカロリー摂取に努めましょう。食事は少量でもいいです。
数回に分けてもいいです。高カロリーの食材を選ぶことも有益です。
どうしても食事がとれない場合は無理をしないほうがいいです。
担当医・看護師・栄養士に相談してみてはいかがでしょうか?
 

7番目「疲労感・倦怠感」です。

放射線治療の副作用には「気力がでない」とか「疲れやすい」とか「だるい」という症状がでることがあります。
放射線治療をしている間は、過度な運動は避けたほうがいいです。
だるさや疲れを感じたら無理をしてはいけません。休養をとりましょう。
放射線治療中に感じていた疲労感は、治療が終了すれば数週間程度で感じなくなるのが普通です。
 

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